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武蔵美の新入生へ

元ムサビ芸文生が書き記します。

武蔵美芸文生の実態

武蔵野美術大学に合格した皆さん、おめでとうございます。春から晴れてムサビ生ですね。初めてのキャンパスライフ――期待と不安でいっぱいだと思います。


ご挨拶が遅れました。はじめまして。元ムサビ芸文生の者です。今回は、武蔵美の芸術文化学科がどのようなところなのかを新入生の皆さんにご紹介したいと思います。

が新入生だったころ、オリエンテーションまで何も分からず不安で仕方がありませんでした……ですから、この記事まで辿り着いてくださった新入生の方には、パンフレットやホームページでは分からない「リアルな芸文生の生活紹介」や「アドバイス」が出来たら良いなと思います。



武蔵美キャンパスの場所

既に入試で行かれたとは思いますが、武蔵美のキャンパスは、ほぼ例外なく全学科4年間「鷹の台キャンパス」です。通信課程は違うかも。すみません。

鷹の台キャンパスは住所で言うと、東京都小平市に位置しています。

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「へー、東京の真ん中かあ」


いえ、実際、23区民から見ればクソほど西です。左遷かよってくらいです。23区民には、「◯◯市? 田舎じゃん」くらいの認識をされています。友達に「大学どこにあるの?」って訊かれて「小平市だよ」って言っても大体「なにそれ。東京?」って言われます。そんなもんです。



・鷹の台キャンパスへの通学方法と所要時間

私は23区にある実家から通学していました。

☆1年生の時☆

東京を出ないルートです。

自宅 7:02発

↓自転車10分

自宅最寄駅 7:15発

京浜東北線19分

神田駅 7:36発

中央線41分

国分寺駅 8:17

↓徒歩4分

国分寺駅北入口バス停 8:26発

↓バス23分

武蔵美前バス停 8:49着

↓徒歩2〜6分

一限のある講義室 8:51〜8:55着


一限開始は9時からです。

所要時間は「7:02〜8:55」で1時間53分。

☆ついでに朝の準備☆

起床 6:00

おにぎりを握る10分

歯磨きをする5分

顔を洗う5分

スキンケアと化粧15分

髪を整える10分

着替え10分

家を出る 7:00


ということで、毎日6時起きでした。


しかしながら、

*朝の電車は車両点検や人身事故等で良く止まります

家を出る前に電車の遅延情報を確認しましょう。二限からの日も油断しないように。

専門Ⅰ類と専門Ⅱ類の授業(学科の必修、選択必修)は、教授によりますが、授業終了30分前くらいまでに講義室に入室できれば、遅延証明を持って行くことで普通に出席にして貰えることがあります。でも人身事故だと平気で1時間とか動かなくなるので、一限のうちに到着できないこともあります。この場合は例外なく欠席扱いです。人身事故はいきなり起こるので、毎日1時間早く家を出るか、素直に諦めて電車を降り、近くのスタバで優雅にモーニングコーヒーでも飲みましょう。


国分寺駅北入口バス停から出る武蔵野美術大学又は小平営業所行きのバスはすごく混みます

特に雨の日はマジ要注意!行ってみれば分かるのですが、宝くじ屋・週で品揃えが変わる店(カバンとかベルトとか安すぎる値段で良く売ってる)の先まで並びます。どういうことかお判りですね?


到着した時に来ているバスの3、4本後に乗る羽目になる。

ということです。


寺71バスで、一限に間に合うのは8:26発が最後。その前は7:51発、8:05発、8:16発となります。雨の日はせめて3本前のバスの時間にはバス停に着いていることをオススメします。

なお、普段からなのですが、このバス路線には、津田塾やら白梅学園やらやたらと学校が多いので、そのへんの学生がたくさん乗ってると乗り降りに時間食って規定の所要時間が23分なのに対し35分とか掛かります。ぶっちゃけ8:26発に乗ってると大抵8:49には到着できません。8:53〜9:03着かな。雨だと45分は掛かると思ってください。

そして、第三小学校前〜旭ヶ丘住宅から乗る方。雨の日は乗車を断られる可能性があります。雨の日こそ徒歩かカッパ着て自転車通学をオススメします。


ということで、国分寺駅からのバス通学は歩かなくていいし乗り換えもまあ楽。とはいえ、その分リスキーです。私は、上記の通り7時に家を出ていたので、3回に1回は遅刻していました。そのため、私は2年生から通学ルートを変えました。


新小平駅からバス通学するルートです。


武蔵野線新小平駅で降り、新小平駅前バス停(徒歩2、3分)から青梅車庫行きの梅70バスで小川寺前(しょうせんじまえ)停留所まで行きます。小川寺前停留所から武蔵野美術大学までは徒歩10分程度です。


このバスならば遅延はほぼないし、雨の日でもそんなに混みません。新小平駅前8:34発に乗ると小川寺前8:41着で8:51にはムサビに到着できます。


あとは西武国分寺線鷹の台駅から歩く方法もあります。バスより安定します。

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ただ、徒歩23分掛かります。毎朝2km近く、毎日往復4km近く歩きます。良いダイエットですよね。


上京してくる方は是非、都会に住みたいなんて言わずに、鷹の台に住んでください。そして自転車orバイク通学しましょう。学内には駐輪場があります。※駐車場も狭いですがあります。自動車での通学は基本的に禁止です。搬入の際には使えます。


不測の事態を考慮して普段からあまり休まないようにしましょう。休んだ時はスケジュール帳などにしっかりメモしておくように!



・時間割どんなん?

月曜〜土曜授業。日曜はお休み。

一限 9:00〜10:30

二限 10:40〜12:10

三限 13:00〜14:30

四限 14:40〜16:10

五限 16:20〜17:50

六限 18:00〜


厳密に言えば六限はありませんが、芸文のみ「アーツプロジェクト」という授業(というかワークショップ等の企画開催)があり、それが月曜六限にあります。他学科に月曜六限開講はありません。


アーツプロジェクトは全ての授業が終了したあと毎日のようにみんなで集まります。20時半〜23時くらいまで活動するので、アーツプロジェクトのある期間、私の帰宅時間は日付をまたぐことも多々。途中からノイローゼになりサボり気味になりました。私のように参加しなくなるとみんなに迷惑をかけるので、毎日23時まで学校にいてもいいという覚悟のある人のみ取りましょう。また、夏休みも潰れます。




・バイトできる?

学校の近くに住んでいるなら出来ると思います。私は無理でした。

6時起き、電車で爆睡、授業でもうつらうつら、時間に追われ昼飯、午後もうつらうつら、図書館とイメラで1時間半を過ごし、帰りの電車でも爆睡、帰宅時間は21時くらいでそこから飯と風呂、課題or小説の執筆、25時就寝といった感じでした。


でも、1年からインターンシップに行ってる友達もいました。どこに住んでるのか忘れたけど、彼の1日48時間くらいありそう。



・どれだけ単位取れば進級できる?どれくらい授業入れればいいの?

結論から言います。授業取れる分取った方がいいです。

私の一個下の学年から、授業内容とかが変わってしまったので詳細単位数は分からないのですが、まず必修と選択必修を取ります。これらは何一つ落とせません。ですので、取り忘れることがまず許されません。

そして残ったコマで開講されている授業をシラバスで調べてブチ込みます。教職や学芸員を取る人はその辺を中心に。ちなみに、教職と学芸員どっちも取るのは至難の技。芸文生だと博物館学(芸文の授業だとミュゼオロジー系)は卒業に必要な単位数に含まれるけど、芸文生以外は卒業に必要な単位とは別に教職課程やら学芸員課程やらを履修しなければならないので相当きっついです。高校の時に皆勤賞で学年トップレベルだったならいけるかも。頑張って。

芸文生は8割が学芸員取ろうとするらしいですが、どうしても教職取りたいとか、他にやりたいことがあるって訳じゃないならとりあえず学芸員取っとけばいいと思います。選択必修もそれで埋まるし、実習以外はテストもなければ基本座学だし。レポート出しとけばいいので楽単です。

授業取れる分取って、初回授業だけは全部出ます。そして成績の付け方を訊きます。テストなのか(これが一番厄介)、レポートなのか、授業後毎回小レポート提出なのか、出席は取るのか(出席取らない授業そんなにないけど)など……初回授業の説明を聞いて「クソダルそう」「やる気のない奴は来んなって言われた」「単位取るの難しいって言ってた」「教授とウマが合わなさそう」「授業内容つまんない」「寝てる奴が帰らされてた」無理そうだなと思ったら、その時間の他の授業の初回に出た友達に「そっちはどうだった?」と聞いてみましょう。初回授業のあと、しばらくは授業の変更ができますので。ただ、初回から出席を取っている授業は出席に加算されるので(取っていない場合はみんな出席にしてくれます)、そこはしっかり計算しましょう。


ちなみに、いっぱい取っておいて後から「やっぱ合わないな」と思ったら、思い切って行かなくなりましょう。いっぱい取ってれば何個か落としても平気ですから。そのために保険としてたくさん取っておくのです。

もちろん、「絶対この授業取りたい!」「ガッツリ勉強するんだ!」という授業は取るべきですが、全部がそれだと疲れてしまいます。教授には悪いですが、そういった授業のために「出席とレポート提出だけだから寝られるな」という授業も取っておきましょう。



・授業にどれだけ出れば単位取れる?

前提として、ムサビの授業は3分の2以上出席しなければならず、休めるのは「3分の1まで」です。基本的に半期開講の授業は「4回まで休め、5回休んだら不可」となります。また遅刻は「3回遅刻で1欠席」となります。2回までなら大丈夫です。 


専門Ⅰ類、専門Ⅱ類以外の講義の中でも「学生証をタッチして出席を取るタイプの授業」は、基本的に授業開始時間を1分でも過ぎれば遅刻、時間開始15分で欠席扱いにされます。一限にどうしても取りたい専門Ⅰ類、専門Ⅱ類以外の授業がある場合は注意してください。


☆テストがある授業

毎回出る。そしてプリントは全て保存、内容もある程度ノートに取っておく。プリントやノートのコピーをくれる友達がいたら別だけど。大学のテストは、高校のテストと違って範囲が広すぎる。その分、プリント・ノート持ち込み可の場合が多い。だから、休むとテストで点が足りなくて単位を落とす羽目になります。


☆レポート提出だけの授業

比較的楽。毎週提出とか定期的にレポート提出がある授業だと怠いけど、一回出すだけで済むなら楽。

それそこ前者はテストのようなもので、授業を聞いていないと書けないタイプの課題もあります。そういった授業は休めませんね。課題提示自体を見逃したらいけませんし。

一回出すだけで済むなら文献一冊あれば大抵書けるのである程度休んでも寝ても大丈夫です。


☆授業毎に小レポート提出

授業終わりに感想シート的なのを配られて感想を書くパターン。感想ならまだいいけど、毎回お題を出される場合がある。授業聞いてないと分からないお題を出してくる教授が多い。最初だけ起きて「書く内容を考えてから寝る」とか「用紙を渡される少し前には起きる」とか対策が必要。 



・単位落としたらどうなるの?

必修授業を4単位以上落としたら留年です。留年になったら、もう1年その学年になります。その場合、ここ1年で取った必修授業の単位数はリセットされてしまいます。必修授業は落としたもの以外も取り直しということです。もったいないです。

3単位以内(要するに半期の授業を1つだけ落とした)なら、仮進級です。次の1年でその授業を取ります。相当大変です。


例えば……私の場合、1年生の冬・月〜土1、2時限目にやった必修の共通彫塑を落としました。2単位だったので仮進級しました。

1年後、2年生の冬・月〜土1、2時限目にもう一度共通彫塑を取り直しました。履修登録は強制的にされます。ただ、2年生の1、2時限目には2年生の必修授業や他学科の授業もあるので、どちらかを休みつつ、どちらかに参加し、どちらの単位も取得するようにします。これも落としたら、どうなるのかは知らないので研究室で聞いてください。また、1年生の春ごろにやる必修・共通絵画は単位を落としそうになると、先生に言われて夏休みに毎日来て絵を描くことになります。夏休みも来なかったら単位を落とすことになります。




・出席って取るの?どうやって取るの?

出席取ります。ほぼ必ず。

2年在籍しましたが、取らなかった授業は1つだけでした(佐久間先生の文学)。取らない授業はまず、テストだと思いますし、テストで相当いい点を取らないといけません。そのためには結局全部出席……といった感じです。


*学生証をタッチ

1号館103・104教室、7号館401教室で行われている授業は学生証をタッチして出席確認をするタイプが多いです。前述の通り1分過ぎれば遅刻、15分過ぎれば欠席で、授業が終わった後にもう一度タッチして退出確認もします。退出のタッチを忘れると早退扱いにされ、遅刻にカウントされます。学芸員必修の文化人類学を担当されている関野先生の授業はこれだった。


*授業開始と同時に出席確認用紙が配られる

授業開始前に配られることも。配布前に教室にいないと紙が貰えなくて遅刻扱いにもならない。遅刻者用の紙が用意されていたり、授業中や終了後に言えば普通に紙をくれて出席扱いということもあるので、諦めないことが肝心。芸文の授業だと鶴岡先生がこれ。


*出席確認用紙が入り口に置いてある

授業中にはずっと置いてあって、遅れて入ってきても紙さえ出せばみんな出席扱いになる優しいパターン。授業終了後でも置いてある場合があり、聴講していないのに紙だけ書いて出していく奴がたまにいる。芸文の授業だと杉浦先生や伊藤先生、河原先生がこれ。


*点呼

授業開始と同時に全員名前を呼ばれ返事をするアナログな出席確認。返事は大きな声で!声小さくて欠席扱いにされてる人が結構いる。


*出席簿がまわってくるパターン

まわってきた出席簿の自分の名前のところにマルをつける。遅刻扱いがないことが大半なので、間に合わなければ欠席扱いに。遅れてきたら、最後に回ってくる辺りに座ろう。教授がいつも出席簿を最初に渡すところや、出席簿がまわってくるルートを把握しておこう。


*前に出席簿が置いてあるパターン

授業開始前に自分でマルをつけに行く。芸文の授業だと新見先生がこのパターンだった。新見先生の場合は、遅れて入ってきても授業終了後マルをつけさせて貰える。なんだかんだ優しい。


*いるかいないか

少人数の授業だと出席を取るまでもなく、いるかいないか一目瞭然。先生が「誰かいない人いる〜?」と訊いたり、誰かしら「◯◯さんがいませーん」と報告したりする。芸文の授業だと米徳先生がこのパターン。



・芸文の教授

私自身、学校生活に消極的だったせいもあり、教授との交流があまりありませんでした。皆さんは、どんどん教授に話し掛けてください。アポを取るときはメールよりも直接言ったほうがいいです。教授はお忙しいので、そんなにメールを見ない方もいらっしゃいます。


・新見先生

クセが強い。一回会えば分かる。

愛妻家。意外と優しいです。

居眠りには厳しめ。

大分県立美術館の館長。展示のプロ。


・杉浦先生

杉浦先生の授業はグループワークが多いからあまり好きじゃなかったけど、杉浦先生のお話は生涯学習に通ずるものがあって聞いていてとても楽しかったし、ためにもなったと思います。優しい。憧れの女性って感じ。


・米徳先生

優しそうに見えるけど意外と厳しくて、でも不甲斐ない私を見捨てないでいてくれた面倒見の良い先生だと思う。映像のプロ。


・赤羽さん

助手さん。一見怖そうだけど、意外とフレンドリー。写真がすごい。

真面目でとても親身になってくれる。


・北嶋さん

助手さん。版画とかイラストとか独特でかわいらしい作品が多い。めっちゃくちゃ優しい。



他にもいらっしゃいますが、割愛させていただきます。




・友達どうやってつくったら?教授と仲良くなれって言うけど……。

教授は色んな意味で大人なので、スッゴイ個性的な方々ですが、いっそ「先生のこともっと知りたいのでお話聞かせてください!」とストレートに言えば、お話を聞かせてくださると思います。

友達についてですが、私はぼっちみたいなもんだったので、私がアドバイスするのもアレですが……最初のうちはグループが固まっていないので、どんどん話し掛けていいと思います。みんな友達が欲しいと思う時期ですから、ガツガツ行っても敬遠されにくいです。

あとはグループワークや授業で一緒になった子には廊下や食堂でも積極的に話しかける、連絡先を交換する、連絡して遊びに誘う……武蔵美は学科内での授業も多いので、同じ学科の学生はみんな顔見知りになります。学科内に友達がいればまず安心です。

SNSを活用するというのも手だと思います。最近はみんなツイッターをやっているので、ムサビで検索を掛ければ新入生がわんさか出てくるはずです。

あとはサークル活動ですが、私はどのサークルも長続きしなかったので、アドバイスできません!

強いて言うなら、時間に余裕がない方は、毎回参加しなければならないサークルや、活動が多いサークルはオススメできません。私が入ったサークルは大会があったのですが、授業が忙しくてノイローゼになり、練習にあまり参加できないうちに当日を迎えてしまいました。そして、最終的には大会に出られませんでした。まあそれは仕方がないかなとも思うのですが、先輩にギリギリになって「大会出れないんだから夜行バスとか全部キャンセルして」と言われ(キャンセル料100%だったので大会の応援と旅行と思って行くだけ行かせていただきましたが)、冷たく当たられ、宿でイビられ……それから気まずくなって行くのをやめました。


現実そんなもんです。

私は、通学時間の長さ(というか睡眠時間の不足)が苦痛で、学校に行くのが嫌になり、授業中はもちろんいつも眠たくて、でも文章を書くことは好きで書きたくて――眠るか、文章を書くか、頭にはそれ以外ありませんでした。だから、人と関わるのも面倒になって、ノイローゼも加わって、孤立しました。

実は人と接するのが、今でも怖いです。現在は休学して、アルバイトをしていますが、バイト先で先輩がコソコソ話しているのを見ると、悪口を言われているんじゃないかと思って、泣きそうになります。


新入生の皆さんには、私と同じ失敗をして欲しくないです。

ムサビはいい学校です。芸文は、学芸員になりたい人にとって、最高の環境です。個性的な教授と、ユーモア溢れる学生たちがいます。

その分、学生は皆、自我・自己顕示欲が強く、プライドも高いです。


負けないでください。

勝つのではなく、負けないでください。他人と自分を比べないでください。比べた時点で負けです。

理想、ビジョンをしっかりと持って頑張ってください。受験合格はスタートラインです。